*文字列処理関数 [#t1e50003]
 
 RIGHT:[[「ヘルプ補足」諸注意>../「ヘルプ補足」諸注意]]	
 #contents
 
 
 **Format関数 [#de98d77f]
 ''書式'' Format(数値,書式)
 
 &color(red){◆保証未確認動作'''(確認ver 2.2.25)'''};~
 この関数で端数が丸められるときは、''普通の四捨五入''が行われます。
 
 ***Format関数の書式文字列 [#z80754ac]
 &color(red){◆保証未確認動作'''(確認ver 2.2.25)'''};~
 Format関数は、VBのFormat$関数を使っています。この関数は、ヘルプ記載のほか、さまざまな書式文字列が使用できます。
 
 以下に例を示します。(うち、「//仕様」としたもののみは&color(red){◆仕様補足説明};です)~
 以下に例を示します。(うち、「//仕様」としたものだけは&color(red){◆仕様補足説明};です)~
 
  # **数値**
  Talk
    $(Format(123.45, "00000.0000"))
    # "00123.4500" と表示          //仕様
  Talk
    $(Format(123.45, "0.0"))
    # "123.5" と表示
    # 整数部は"0"が一つでもすべて表示される。
    # 小数部は指定桁数で四捨五入。
  Talk
    $(Format(123.45, "#####.####"))
    # "123.45" と表示              //仕様
  Talk
    $(Format(123.45, "#.#"))
    # "123.5" と表示
    # 整数部は"#"が一つでもすべて表示される。
    # 小数部は指定桁数で四捨五入。
  Talk
    $(Format(0.12345, "#.###"))
    # ".123" と表示
    # 整数部が全て"#"なら、絶対値1未満の数は整数部表示を省略
  Talk
    $(Format(0.12345, "#0.###"))
    # "0.123" と表示
    # 整数部に"0"があれば、整数部が表示される  //仕様
  Talk
    $(Format(0.12345, "##.##%"))
    # "12.35%" と表示
    # "%" 付きは 100倍                        //仕様
  Talk
    $(Format(123456789, "###,###,##0"))
    # "123,456,789" と表示
    # 整数部末尾以外の","は、桁区切り文字     //仕様
  Talk
    $(Format(123456789, "#####,"))
    # "123457" と表示
    # 整数部末尾が","なら 1/1000 される
  Talk
    $(Format(123456789, "#####,,"))
    # "123" と表示
    # 末尾の","が増えるごとに 1/1000
  Talk
    $(Format(123456789, "#####.#E+"))
    # "12345.7E+4" と表示
    # "E+"を付けると浮動小数点表示
  Talk
    $(Format(123456789, "#####.#E-"))
    # "12345.7E4" と表示
    # "E-"なら、指数部がプラスの場合"+"を省略
  Talk
    $(Format(12345678901234, "#.###e+"))
    # "1.235e+13" と表示
    # 小文字"e+"でもよい
  Talk
    $(Format(123456789, "#.###e-00"))
    # "1.235e08" と表示
    # 指数部表示も"0", "#"で桁数指定が可能
  Talk
    $(Format(123.45, "+( ###. ##)-"))
    # "+( 123.45)-" と表示
    # -, + , (, ), 半角スペースはそのまま表示される
    # VBの仕様では"$"も同様だが未試験。
  Talk
    $(Format(123.45, "\a\b\c\=###.##"))
    # "abc=123.45" と表示
    # "\"の後の文字はそのまま表示
  Talk
    $(Format(123.45, ""abc="###.##"))
    # "abc=123.45" と表示
    # ダブルクォーテーションで囲われた文字列もそのまま表示
  Talk
    $(Format(123.45, "\\###"))
    # "\123" と表示
  
  # **定義済み書式**
  Talk
    $(Format(123.45, "General Number"))
    # "123.45" と表示
    # 元のまま表示
  Talk
    $(Format(1234567.8901, "Currency"))
    # "\1,234,568" と表示
    # "Currency"は、通貨記号、3桁区切り","、小数部四捨五入を同時に
  Talk
    $(Format(0, "Fixed"))  $(Format(12345.678, "Fixed"))
    # "0.00  12345.68" と表示
    # "Fixed"は、整数部1桁以上、小数部は2桁で四捨五入
  Talk
    $(Format(123456789, "Standard"))  $(Format(12.34567, "Standard"))
    # "123,456,789.00  12.35" と表示
    # "Standard"は、"Fixed"に加えて、3桁ごとの","を付加
  Talk
    $(Format(12.345, "Percent"))  $(Format(0.1234567, "Percent"))
    # "1234.50%  12.35%" と表示
    # 100倍して小数部2桁で四捨五入し、末尾に"%"を付加
  Talk
    $(Format(123.45, "Scientific"))  $(Format(0.000987, "Scientific"))
    # "1.23E+02  9.87E-04" と表示
    # "Scientific"は、科学記法に。
  Talk
    $(Format(1, "True/False"))  $(Format(0, "True/False"))
    # "True  False" と表示
    # 値がゼロなら"False"、それ以外は"True"
  Talk
    $(Format(1, "Yes/No"))  $(Format(0, "Yes/No"))
    # "Yes  No" と表示
  Talk
    $(Format(1, "On/Off"))  $(Format(0, "On/Off"))
    # "On  Off" と表示
  Talk
    $(Format(1, "Maru/Batsu"))  $(Format(0, "Maru/Batsu"))
    # **エラーになる**   "/"で分ける記法は上の三つだけ。
  End
 
 &br;
 #hr
 
 ''<文字列の表示>''~
 第1引数には、文字列も可能です。
 
  Talk
    $(Format("abc", "@"))
    # "abc" と表示
    # 文字列の表示
  Talk
    $("*" & Format("abc", "@@@@@") & "*")
    # "*  abc*" と表示
    # "@"が多いと右詰め。左にスペース付加。
  Talk
    $("*" & Format("abc", "@@@@@!") & "*")
    # "*abc  *" と表示
    # "!"が付くと左詰(右にスペース)に。
  Talk
    $(Format("abc", "&"))
    # "abc" と表示
    # "&"も文字列指定
  Talk
    $("*" & Format("abc", "&&&&&") & "*")
    # "*abc*" と表示
    # "&"なら余分な指定長は切り詰められる
  Talk
    $(Format("AbCdeF", "@@@@@@<"))
    # "abcdef" と表示
    # "<"が付くと大文字→小文字に。全角には無効
  Talk
    $(Format("AbCdeF", "@@@@@@>"))
    # "ABCDEF" と表示
    # ">"が付くと小文字→大文字に。全角には無効
 
 &br;
 #hr
 
 ''<時間変数の表示>''~
 第1引数がシステム変数Nowで取得した値や時間変数と認められる値の場合、日付時刻関係の書式文字列が使用できます。時間変数と認められるのは、次のような形式の文字列です。~
  2007/9/2 3:21:6~
  2007/09/02 03:21:06
 
  2007/9/2 のように日付だけのデータや~
  3:21:6 のように時刻だけのデータも制限つきで有効です。~
 日付だけのデータに Format関数の時刻書式を適用すると不測の結果になります。~
 時刻だけのデータに Format関数の日付書式を適用したりすると、1899/12/31 などの日付が返ってきます。
 
  日付時刻関係の書式文字列のおもなものは、以下の通りです。~
  d    日付を返す(1〜31)
  dd   日付を返す(01〜31)
  ddd  曜日を英語3文字で返す(Sun〜Sat)
  aaa  曜日を日本語で返す(日〜土)
  dddd 曜日を英語で返す(Sunday〜Saturday)
  aaaa 曜日を日本語で返す(日曜日〜土曜日)
  w    曜日を数値で返す(1〜7)
  m    月を返す(1〜12)。hの直後なら分と解釈される
  mm   月を返す(01〜12)。hの直後なら分と解釈される
  mmm  月を英語3文字で返す(Jan〜Dec)
  mmmm 月を英語で返す(January〜December)
  yyyy 年を返す(100〜9999)
  h    時間を返す(0〜23)
  hh   時間を返す(00〜23)
  n    分を返す(0〜59)
  nn   分を返す(00〜59)
  s    秒を返す(0〜59)
  ss   秒を返す(00〜59)
  ddddd  Windowsで設定された「短い形式」で年月日を返す
  dddddd Windowsで設定された「長い形式」で年月日を返す
  ttttt  Windowsで設定された形式で時刻を返す
  y     1年の何日目かを返す(1〜366)
  ww    1年の何週目かを返す(1〜53)
  AM/PM AM または PM を返す
  am/pm am または pm を返す
  /     年月日の区切り文字を返す。Windowsの設定による。通常は"/"。
  :     時分秒の区切り文字を返す。Windowsの設定による。通常は":"。
  
 例:
  Talk
    $(Format(1945/8/6 8:15:17, "hh nn yyyy mm/dd"))
    # "08 15 1945 08/06" と表示(Windowsデフォルト設定の場合)
  End