| お世話になっております。SIFです。 PCクラッシュ&作成中の全データ消失という失意の底からようやく立ち直りまして、 SRC熱を再燃するため、皆様方のシナリオを楽しませていただきました。 僭越ながら、自分のblogよりはこちらだろう、と感想を投稿させていただきます。 過去のツリーも調べたのですが、規約的なものは見当たらないようなので、 ネタバレしない程度、と一応自粛しつつ、世界観、戦闘、ストーリーについて 感じたことをつらつらと書き込みました。それでは、長文乱文、失礼します。
○双夜:彩華さん 1対1の等身大超短編シナリオ。ホラー風味。この子、マーブル・ファンタズムに参加 してなかったっけ、と、更新履歴が最近になっていただけで公開は8年近く前だった り。これだけ短くても、キャラを立て、雰囲気を出せるんだと。
○ OUTLIVER:光志さん 世界観”自体”は近未来王道SF 風。宇宙進出した人類が、未知の宇宙生命体を前になす すべなく、そして今――というもの。1 話完結ということもありよくまとまっている。 戦闘は味方フェイズで敵を破壊すると再行動できるシステムで、15 ターンの制限と圧 倒的に多勢に無勢ながら、簡単すぎず難しすぎず。 と、普通な展開かと油断していると最後のどんでん返しで、背中に寒いものを覚えたり と、最後まで飽きさせない構成になっている。すっきりしない終わり方かもしれないが、 これはプレーヤー側が合うかどうか、という問題でしかないと思われる。個人的には、こ ういう雰囲気は好みである。自分じゃ絶対書けないし。
○ BLAZZARD:光志さん 上記のOUTLIVER の作者、光志さんの2 作目。故に最初から警戒してプレイしたが、 期待を裏切らない裏切りっぷり。 世界観はOUTLIVER に通じるSF 風。近未来というよりはスペオペ。ある国がある 国を攻め落とし、弾圧し、対立する国の国民は――という話。主人公バルトは弾圧される 側ながら、特級の権利を有しており、研究者として、人並みの生活を送っていたが…… 戦闘はOUTLIVER のものに加え、EN が多ければHP ダメージ、少なければ運動性ダ ウンと、少々気をつけなければいけないものが加わっている。考えなしではもちろん勝て ない。全面基地であり、EN 回復を考慮していたのであれば、地形効果を書き変えるか、 ターンイベントで処理してもよかったかもしれない。少しメリハリがなかったかも。
○死神探偵スズキ:浦瀬ヒガタさん メモには皮肉と毒づき方を学ぶのに最適、とか書いてあるし。なんつー失礼なこと を……全部ひっくるめて言い回しがすごく上手いんだよなぁ。 現代を舞台にした退魔もの……と書くと少々語弊があるかもしれない。探偵のスズキが 死神を引き連れ、様々な事件の解決をはかる。全編を通して、ハードボイルドな雰囲気 で、感情が枯渇している灰色の世界、とか書くと少しはイメージが伝わるだろうか。それ なりにグロイ事件の連続なのだが、それ自体の怖さ、というよりは、それを淡々と流して いく登場人物の冷淡さが話の”恐ろしさ”を演出している。 戦闘に参加するのは基本的にスズキと死神の2ユニットのみ。そこまでこだわっていない、 とはread me にあるが、死神はスズキとの距離が近いほど能力が上昇する(スズキは 基本的に無能)、通常の戦闘と、特殊な気力変化をする戦闘の2種類のタイプがある、な どゲームとして十分な楽しみも有している。 と、書いてきたが、終盤にはストーリーも戦闘もまたガラリと違う様相をみせる。白黒 だった世界に一気に色がついたように感じた。 派手ではないが、演出面も見事。特にエンディング。こういうの好き。人形劇もテンポ 良く。ただ好みが別れるかも、とちょっと危惧したり。 ○撃鉄のクロニクル 現代編サンプルシナリオ『シェアリング』:浦瀬ヒガタさん オリジナルロボットのシェアードワールド企画ということで、再起をはかるにあたっ て、新しいことに挑戦してみようかな、とお試しプレイ。 現代編は、資源の枯渇、エネルギー不足から、紛争が多発するようになり、傭兵業と、 軍需産業がひどく好景気な近代の地球が舞台。 実際の戦場なんてものは知らないけれど、今の世の中、戦争も思想とか云々じゃなく て、利権や経済がまわすんだろうなぁ、と、夢も希望もない感じが、戦場ではなく現実を感じさせた。
|